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阿漕
「あこぎなやり方」などのように用いる「阿漕(あこぎ)」という言葉。
地名が語源になっている面白い言葉です。
ここでは「阿漕」の語源や由来について解説していきます。
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阿漕の意味
欲張りで、やり方があくどいさま。
語源・由来
「阿漕(あこぎ)」は、三重県津市の海岸「阿漕が浦(あこぎあうら)」が語源になっている言葉です。
古く、「阿漕が浦」は伊勢神宮に供える魚を取るための禁漁地でしたが、ある漁夫が度々密漁をして捕らえられ、ついには浦に沈められたという伝説が由来となっています。
この伝説が古くから存在したことは、平安時代中期の古今和歌六帖(こきんわかろくじょう)の歌に見られることからも知られており、その後、謡曲などで様々な話が創作され、「阿漕が浦」の名は一般に広まりました。
その過程で、「阿漕」は「度重なること」という意味で使われるようになり、近世以降は「しつこく繰り返すさま」や「あくどいさま」を意味するように変化しました。
類語・関連語
・業突く張り(ごうつくばり) ・欲の皮が突っ張る(よくのかわがつっぱる) ・怪しからん(けしからん) ・厚顔無恥(こうがんむち) ・図々しい(ずうずうしい) ・ちゃっかり ・我が儘(わがまま) ・擦れっ枯らし(すれっからし) ・煮ても焼いても食えぬ(にてもやいてもくえぬ) ・阿婆擦れ(あばずれ) ・生意気(なまいき) ・小癪(こしゃく) ・風上にも置けない(かざかみにもおけない) ・魔が差す(まがさす) ・ずぼら ・ぐうたら ・ずんべらぼう ・厚かましい(あつかましい) ・あくどい ・がめつい ・意地悪(いじわる) ・海千山千(うみせんやません) ・我利我利亡者(がりがりもうじゃ) ・世知辛い(せちがらい) ・守銭奴(しゅせんど)
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