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目次
浮世
「浮世絵(うきよえ)」などでお馴染みの「浮世(うきよ)」という言葉。
ここでは「浮世」の語源や由来について解説していきます。
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浮世の意味
つらくはかない世の中。今の世の中。
語源・由来
「浮世」はもともと「憂世」と表記され、平安時代には「辛く苦しい世の中」を意味する言葉でした。
その後、仏教思想の広まりと共に、中世には「この世」を「無常のもの」、「仮の世」とする考え方が一般的になり、「憂世」も「はかない世の中」を意味するようになりました。
このため「憂」よりも「浮」の字のほうがふさわしくなり、また漢語の「浮世(ふせい=定めのない世の中)」という言葉の影響もあり、近世には「浮世」の表記が一般的になりました。
江戸時代になると、はかない世の中ならばいっそ享楽的に浮かれて暮らした方が良いという価値観が生まれ、「浮世」は「当世風(=今風)」という意味でも使われるようになりました。
類語・関連語
・俗世間(ぞくせけん) ・極楽(ごくらく) ・世間(せけん) ・娑婆(しゃば) ・巷(ちまた) ・天下(てんか) ・あの世(あのよ) ・世知辛い(せちがらい) ・黄泉(よみ) ・桃源郷(とうげんきょう) ・冥土(めいど) ・涅槃(ねはん) ・今生(こんじょう) ・彼岸(ひがん) ・壺中の天地(こちゅうのてんち) ・伏魔殿(ふくまでん)
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