居候(いそうろう)の語源・由来

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居候

「居候(いそうろう)」は、現在では「迷惑な厄介者」などのイメージがある言葉ですが、古くは社会的に認知された肩書でした。

「居候」の語源や由来はどのようなものでしょうか?

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居候の意味

他人の家に身を寄せ、養ってもらっていること。また、その人。食客(しょっかく)。厄介(やっかい)。掛かり人(かかりびと、かかりうど)。

語源・由来

「居候」は、近世の公文書で同居人の肩書として「○○方に居候」などと記していたことに由来する言葉です。

「居候」の「居」は「居る(いる)」、「候」は「ある」の丁寧語で「~であります」を意味しており、「居候」はもともと「居ります(おります)」という意味の動詞です。
「○○方に居候」で「○○方におります」という意味になります。
これが名詞化したものが現在使われている「居候」です。

「居候」は古くは予備労働者としての一面もあり、社会的に認知されていた存在でしたが、その肩身の狭さや独立心の希薄さを川柳などで笑いの対象にされることが多くなり、明治期以降は「迷惑な厄介者」という意味合いで用いられるようになり、現在に至ります。

類語・関連語

・臑齧り(すねかじり) ・隠居(いんきょ) ・引き籠もり(ひきこもり) ・面倒を見る(めんどうをみる) ・厄介(やっかい) ・お言葉に甘える(おことばにあまえる)  ・甘えん坊(あまえんぼう)   ・甘ったれ(あまったれ) ・御守り(おもり) ・世話を焼く(せわをやく) ・目を掛ける(めをかける) ・飼い殺し(かいごろし) ・顎で使う(あごでつかう) ・首にする(くびにする) ・召使い(めしつかい) ・お払い箱(おはらいばこ) ・流離う(さすらう) ・恩に着る(おんにきる) ・至れり尽くせり(いたれりつくせり) ・御馳走(ごちそう) ・親切(しんせつ)  ・ニート  ・ 赤の他人(あかのたにん)

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